みなさんは、摩多羅神(マタラジン)という神様をご存知でしょうか。
近年のサブカルチャーの文脈においては、東方Project第16弾に登場するキャラクター
「摩多羅隠岐奈」の元ネタとして一挙に知名度を獲得しました。
この摩多羅神は、
①"天台・真言の念仏堂の「後戸」の守護神。②猿楽能の集団の始祖神としての秦河勝と団体の職能神(翁面)。③玄旨帰命壇の本尊。④東照宮の東照三所権現の一柱。こうした四つに分類されると考えられる。1
と言われるように、多様な縁起と性格を持った神様のようです。
今回は、そんな秘神が主役となる、二重の意味での奇祭、マダラ鬼神祭を見に、
茨城県桜川市にある、雨引観音こと楽法寺に行ってきました。
お祭りの縁起については、こちらをご参照下さい。
さて、本日の共連れはミゾヲチ君です。
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彼をJR常磐線荒川沖駅でピックアップし、そのまま北上。
学園東大通りを抜け、真壁・桜川方面へ向かいます。
というわけで、早速やってきました、雨引観音こと雨引山楽法寺です。
実はこの雨引観音、「一に安産 二に子育よ、三に桜の楽法寺」 と謡われ、安産と子育てにご利益があるとして有名なお寺です。
というか、私も七五三とか十三参りとかをここでお世話になっています。
いやまさか、そんな身近なお寺さんで東方の元ネタ探訪が出来るなんて......
年に一度、4月の第二日曜厳修の祭事なので、半年ほど前から楽しみにしていました。
境内には、孔雀が飼われています。
本日の彼は、ここで凛々しく佇んでいました。
とても画になる...
こちらは本殿前。
雨引観音は桜の名所としても有名ですが、2018年の桜は早く、ほとんど見頃は終わっていました。
ただ、この本殿前の八重桜をはじめ、何本かはまだ花を咲かせており、麗らかな春の空気を感じることができました。
別アングルから。
雨引山からの眺め。
筑波山塊の山々に共通して言えることですが、
裾野に広がる田園風景が平野であることを強調するので、非常に眺望が良いです。
さて、11時。
麓からマダラ鬼神一行の行列が、騎乗した鬼神本神に先導され登ってきます。
参道を馬で上がってくる。 pic.twitter.com/aG2vxWTq3g
— 風兎@療養中 (@VentArgente) 2018年4月8日
なかなかの迫力です。
そのまま境内の竹矢来をぐるりと一周りして......
配下の鬼を引き連れて再登場。
戦隊ヒーローかな?
そのまま彼らは、護摩壇を用いた鬼踊りを披露してくれます。
鬼踊り1 (問題ありましたら消します) pic.twitter.com/OgpZKGzndo
— 風兎@療養中 (@VentArgente) 2018年4月8日
すごくコミカルな舞踏です。
秘神、鬼神と言ったイメージとはちょっと違いますね......
最後に、境内から観客へ向けてのべ49本の破魔矢が射られます。
掴んで持って帰ればご利益があるというよくある奴。
残念ながら、私は掴むことができませんでした。
以上でお祭りは終了。
終わってみれば、颯爽としたマダラ鬼神の登場、間近で繰り広げられる舞踏、観客へ向けて放たれる破魔矢等、かなり見応えのあるお祭りだったと思います。
毎年4月の第二日曜日に行われるお祭りとのことなので、機会があれば参加してみるのも良いと思います。
さて、次はミゾヲチ君を引き連れ、とあるスポットへ向かいます。
茨城県石岡市、善光寺。
— ミゾヲチ@例大祭た56a (@contender41) 2018年4月8日
見ての通り廃寺。素晴らしい常観。fgoの剣豪コス合わせしてる人らがいたなあ pic.twitter.com/6F2wPcM3TG
石岡市... といってもほぼ笠間な場所にある廃寺、善光寺です。
このすんばらしいロケーションを目当てに、ドラマ等の撮影にもしばしば使われています。
この日も、FGO1.5部3章合わせと思しきレイヤーさん達が撮影に訪れていました。
その後、新治まで戻ってお昼。
お昼上げ忘れてた。
— 風兎@療養中 (@VentArgente) 2018年4月8日
麺屋 京介
鰹ラーメン(醤油)
¥750 pic.twitter.com/chj17Hj0Tt
麺屋京介、鶏白湯ラーメンがすっごく美味しいのでオススメです。
今回は季節限定品の鰹ラーメンが美味しそうだったので日和ましたが......
あっさりして、美味しかったです。
さて、食べ終わり、いくつか次の目的地候補をミゾヲチ君に提案。
その中から彼が選んだのは......
東方といえばこちらもそう、鹿島神宮。
— ミゾヲチ@例大祭た56a (@contender41) 2018年4月8日
また一つ総本社に赴いた。要石見てきたぜ要石。天子の。地上に出てるのはほんのちょびっとだけど pic.twitter.com/P61p5OZ6py
ご存知、鹿島神宮!
東方的にも、比那名居天子や非想天則ストーリーの元ネタである、鹿島神と要石の地であります。
先の善光寺も(もっともこちらの元ネタは長野の方ですが)合わせれば、東方縁の地廻りと言えないこともないでしょう。
さて、日も陰ってきたので、そろそろ解散。
常磐線を目指して西へ向かう道すがら、助手席のミゾヲチ君が地図を見て叫びます。
これ絶対なんかあるでしょ!
はい、行きました。
農道のど真ん中にある神社で、現在も整備されていました。
(後から調べた所、境内の参道脇は古墳であるようです。マジか!)
その場でササッとググッた所、どうやらこの先にある竹来阿彌神社(たかく-あみじんじゃ)の関係社である模様。こりゃ、そっちも行くしかねえ!
ホラーゲームかな???
陽もほぼ落ち、杉林に被われた境内は真っ暗でした。
めっちゃ秘封倶楽部
境内にあった立て札によれば、創建が推古天皇15年(607年)、常陸國風土記に記された普都神話縁のお社だそうで。
えっ、めっちゃ由緒ある奴じゃん......
身近(というほど近くはないですが)にこんな神社があっただなんて......
ネオイバラキの人間として、常陸國風土記をちゃんと読むべきなのでは?
等と思った一幕でした。
流石に完全に暗くなり、これ以上の冒険は断念。
行きと同じ荒川沖駅でミゾヲチ君を開放、解散と相成りました。
今回の旅も楽しかったです、お疲れさまでした!